「夢をみる島」クリア後感想
初めまして。土鳩です
普段はTwitterに生息しているのですが、ゲームの感想を呟こうと思ったら280字の字数制限が邪魔になったのでブログを始めてみました。
そのゲームがこちらです。
私は元々「ゼルダの伝説」シリーズが好きで、この「夢をみる島」の存在は知ってたんですけど、いかんせんゲームボーイを持っていなかったから手を出せずにいたんです。
それがSwitchでリメイク版が出ると知って、グラフィックごっつ綺麗だし評判いいしやるしかない!と即購入しました。
なんか道具屋で盗みを働くことができるらしく、実行するとそれ以降名前が「どろぼー」になって変更できなくなるし道具屋の主人には殺されるし散々な目に遭う…という噂は元々耳にしていましたが、それ以外のゲームの知識や前情報はほとんどなしでプレイしました。
結論から言います。
めっちゃ良かった。
とても感動しました。
この高まった気持ちがTwitterじゃ発散しきれなくてブログを始めたくらいです()
「神ゲー」というより、「深く心に残った絵本」という印象を受けました。謎解きやその他一部で少し不満な点はありましたが、とにかく…いい…すごくいい絵本って感じ。
ここからは印象に残った点などを適当につづっていこうと思います。
心に強く残るストーリー
とりあえず一番はこれです。
ストーリーがめちゃくちゃ凝ってるとかではないんですけど、エンディング後の余韻がすさまじい…
あらすじはこんな感じです。
主人公(以下リンク)は難破し、コホリント島という場所に流れ着く。そこは一度入ると出られないという言い伝えがあり、リンクはそんな島からの脱出を目指す。
わーお 私が知ってるゼルダの伝説と全然違ーう!
ゼルダの伝説って、大抵「ガノンに侵されたハイラルをゼルダと共に救う」っていうパターンじゃないですか(ゼルダ全然出てこないのも多々あるけど)。それが悪いとかではないんですが、全然違うじゃないですか、今作。
だからストーリー展開が予想できなかった!
島から出るために数々のダンジョンを攻略していく中で、あることに気が付いてしまう。不安を抱え、葛藤しながらストーリーを進めていく。そしてエンディングで
「うわああああああぁぁ~~~~!!!」
これネタバレ無しでこの気持ち伝えるの無理じゃない??
でもネタバレ踏まなかったから、強烈に印象に残ったと私は感じるので…
以下ネタバレするので未プレイは次の目次まで飛ばしてください!
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この先ネタバレ有
「『かぜのさかな』を起こしたら、リンクは島から出られる。かぜのさかなを起こすには8つの楽器が必要だから、ダンジョンを攻略して集めてこい」(意訳)
フクロウにそう告げられ、かぜのさかなを起こすための楽器集めに奔走するリンク。
いくつかのダンジョンを攻略するうちに、ボスの発言などでリンク(プレイヤー)は察するわけです。
「この島はかぜのさかなの夢なんだ」と。
そこからはもう感情が大変。
「え~⁉かぜのさかなを起こしたらマリンたちもこの島も消えちゃうの~⁉でも起こさないと島から出られないし…えええぇ~⁉」
それを知ってからは、妙に人間味あふれる各ダンジョンのボスたちにも感情移入してしまうようになって…彼ら、倒すとリンクに悔しそうな声をかけて消えていくんですよ。
以下抜粋
「な、なぜだ!キサマがこなければ なにも、かわらぬものを…」
「きえてしまう…こわれてしまう われらのしまが われらのせかいが……」
彼らも夢の世界の住人です。夢が覚めれば、消えてしまいます。
だから必死になってリンクに抵抗していた…
親切にしてくれたマリン、タリン、他にもたくさんの住人がいて…彼らも夢が覚めれば消えてしまう。島も、なにもかも 消えてしまう。
…
………
起こす必要ある??
とか思っちゃいましたね。
まあゲームなので進めるじゃないですか、ワンチャンかぜのさかな起こしたらトライフォースが云々でマリンたちが消えずに済むみたいなエンディングかな~ 一応子供向けゲームだしそんな鬱展開しないやろ…とか思いながらボス倒したらそんなことはなく、慈悲も残さずもうまっさらに消えていく。消えていく消えていく消えてい
「うわああああああぁぁ~~~~!!!」
つらい。
特にマリンちゃんが健気でほんとにつらい。
ゲームをプレイした人はマリンちゃんを思って枕を濡らした夜があったと思う。
彼女は島の人気者で、外見はゼルダに似て美人のようです。
流れ着いたリンクを介抱してくれた心優しい(諸説あり)少女!それがマリンちゃん
そして彼女は外の世界の存在に薄々気が付いてて、外の世界への一途な憧れをリンクに話すシーンがあります。あそこは必見
「きっと海の向こうにも何かがある!」と信じ、かぜのさかなを起こそうとさえしていた彼女ですが、
かぜのさかなの目覚めによって消えてしまいます。
ノーデスクリアで見れる真エンディングではマリンがカモメになって空を飛んでいくシーンが見られると噂で聞きましたが私は通算12回死んだので知りません()
(もしかしてマリンは知ってたのかな…自分たちは夢だって…
その上でかぜのさかなを起こそうとしてたとしたら…とか…妄想が膨らみますよね
それぞれの解釈があると思いますが)
救いがねぇ…
重い…あまりに悲しすぎる…
私は「やっぱり起こさなきゃよかった…」とか思ってしまいました
それについてラストシーンでかぜのさかなはこう言っています。
「だが、ユメは 覚めるもの
それが、自然のさだめなのだ。」
まぁそうかもしれませんけど…夢だし…
でもこの次に続くセリフに少し救われました。
「しかし、この島の思い出は
現実として、心に残る。」
マリンは夢の住人だから消えてしまったけど、それを覚えている自分は間違いなく現実。全部が全部なかったことになったわけじゃない、だって自分が覚えてるから。
…こんな考え方をしたら、マリンも浮かばれるんじゃないかな!と思ってます
夢をみる島のネタバレレビューを見たら、「夢オチとかクソすぎww」みたいなのを見つけちゃって
これをただの夢オチにするか、心に残る感動を得るかはプレイヤー次第だと思いますがマリンの気持ちを考えたらそんな薄っぺらい感想で終わんないでしょ…とか思えてしまって好きな作品のネガティブなレビューを見るもんじゃない
ゼルダの伝説って、クリア=別れ という図式になってるものが多いと思うんです。スカイウォードソードしかりトワイライトプリンセスしかり
それでも今回はキツかった。。
そんなマリンのことを考えるとただひたすら目頭が熱くなるお話でした
マリン…絶対忘れないからね…
個性豊かなキャラクター
この作品には、他の任天堂シリーズでお馴染みのキャラクター(としか思えないやつ)が多数登場します。
クリボーとかピーチ姫とかカービィとか。ほんと急にぶっこんでくるので最初は「うお⁉」と驚くことになるかと思います他の任天堂のゲームもやってきた方だと、にやにやするポイントになるかと。
でもそれより印象に残ったのは、メタ的な発言を繰り出す住人たちです。
結構ガンガン出てくるので、序盤は慣れないかもしれませんが…
この何でもありの世界で、住人とおしゃべりをするだけで楽しかったです。「そんなこと言っていいの⁉」みたいなことガンガン言います。
特にうるりらじいさんとか。彼はヒント要員なので仕方ない部分はありますが…
でもそれに不快感は感じませんでしたし、最後までプレイすると妙に腑に落ちる部分もあったので、やりようがうまいなぁと笑
あとカワイイ。どうぶつ村の住人とか特にカワイイ。ジオラマ風の表現がされているので人形みたいでとてもカワイイ!
ていうかグラフィックがすごく良い!!
ジオラマ風の表現が「夢をみる島」とマッチしているので、既プレイの方々にも是非!もう一度やってみてほしいです!
本当はマリンのことも紹介したかったんですが、ネタバレせずに語れなかったので()
上でストーリー紹介をしているところのネタバレゾーンでつらつら書きまくってます。未クリアの人はクリア後に見てくださいね!感動を減らしたくないので…!
小ネタ満載
個人的に、ゼルダの伝説らしさって、「痛みを伴う教訓」にあると思うんです。
今作はその要素がたくさんあったので、わくわくしながら村を荒らして回ってました。
例えば、今作も(当然)コッコを襲うと反撃されますし、何といっても一番印象深いのは「道具屋」の一連の流れです…!
こういう小ネタにも今作は事欠かなかったです。むしろ多すぎ!
本棚や他人の家のタンスを調べた時に出るテロップもどこか変わっており、豊富な小ネタは、ちぐはぐな住人の発言も相まって独特の世界観を創り出す一因となっていました。
音楽
すごく良いです。
BGMを聴くとゲームのシーンを思い出して胸が熱くなる…そんな曲です。
ここはベラベラ語るよりも、とにかく聞いてください!
これはゲームの紹介映像ですが、これだけでBGMの良さがわかると思います。
雰囲気にぴったしだし…普通に名曲揃い…
サントラも欲しいところです。
ダンジョン
個人的にダンジョンは難しすぎました…。
他のゼルダシリーズよりも、突拍子もないギミックが多い気がするといいますか。
「どうしてここのブロックを正方形にしないといけないの?」
「なんで鍵を手に入れるのにこの部屋の敵を全滅させないといけないの?」
みたいな、特に因果関係はないけど思い付きで解決できるかもしれない、みたいなギミックが多々あったから何度も攻略サイトを頼りました…。
でも、かなりやりごたえのある謎解きが多かったのでボリュームは相当優秀なんじゃないでしょうか!
さらに今作はパネルダンジョンといって、クリアしたダンジョンの部屋を組み合わせて新しいダンジョンを作ることができます!
以前よりもっともっとダンジョンで遊べます!パネルダンジョンはストーリー上必須ではないので、もっとダンジョン攻略がしたい!と感じたら、パネルダンジョンで遊べます。
それと、各ダンジョンにいるボスが人間味あふれて切ない…。これもストーリーの紹介をした部分のネタバレゾーンで触れているので、クリア済の方は是非読んでください。
わらしべイベント
ゼルダシリーズ(割と)あるある、わらしべイベント。
今作はストーリーの進行上必須のイベントとなっています。
私、わらしべイベントは好きだから毎回楽しみにやっていました。今回も楽しかったです!
…ですがわらしべイベントが必須なのには流石に驚きました…。別に必須じゃなくてもよかったんじゃ…これが必須だと気付けなくて終盤で詰んだ人もいるんじゃないでしょうか。
でもこのイベントが攻略に直結していると気付いた時はとてもわくわくしました!
個人的おススメ度
★★★★☆
というわけで、かなりおススメです!!
これだけ長文の感想を書いてる時点でかなりこの作品が好きなのは分かってもらえてるかな…とは思いますが、おススメできるかと言われたら「できる!!」と大声では言いにくいです…。
なぜならダンジョンが難しいと感じたので、特に他のゼル伝シリーズをしたことがない方は詰んでしまうんじゃないかと思いまして…わらしべイベントも必須ですし。分かりにくいと思います。というか私には分かりにくかったです()
でもストーリー、雰囲気、音楽、などは大満足のクオリティーです!!!
良かった…すごく良かったんです…
が!特にこの手のゲームをやり慣れてない人にはハードルがちょっと高いのでは…というか私には結構難しかった…と感じました。結構昔のゲームはこんな感じなんですかね?
全体として本当に良かったので、一人でも多くの人にこのゲームをプレイしてほしいと思いました。投げ出さないでクリアまで頑張ってほしいです
最後に
このようにブログを書くのは初めてなので、ミスや誤字脱字があるかと思います。温かく指摘してくださるとありがたいです。